オプトセンシングプロダクツ ダイセルのウェハーレベルレンズは、独自に開発した高耐熱性に優れた透明エポキシ樹脂を使用し、リフロープロセスによって実装される部品に適用することができます。
製品の特徴
ウェハーレベルレンズとは・・・
ウェハー状の樹脂にいくつものレンズを同時につくり、切り分けて製造されたレンズです。
従来の射出成形では一度に1個1個のレンズとして、数十個しか生産できなかったものに対して、ウェハーレベルレンズは一度に数百以上のレンズが生産可能です。さらに、大量生産に向いたプロセスであることに加えて、射出成形では限界のあった、形状、薄型、小型を訴求したレンズが作れる点も大きなメリットがあります。
また、プロセスだけではなくレンズ用の材料もダイセルが開発した耐熱性を有する樹脂を使用しており、リフロー工程にも用いることができます。
高耐熱性

独自の高耐熱性の素材を使用し、耐リフロー性に優れた特徴があります。約260度のリフロー工程を通しても、透明度と形状を保持できます。
超・薄型成形

従来のプラスチック成型では200-300ミクロンの厚さが限界でしたが、形状によっては50ミクロン以下の超薄型レンズも作れます。
超・小型成形

1.0mm角のレンズなど、ウェハーレベルレンズプロセスの特徴を活かした超小型積層レンズユニットも一度に大量生産できます。
超・微細成形

サブミクロンサイズで、先端が鋭角で 非常に細かいプリズムレンズ、偏肉をもったレンズの成形が可能です。さらにナノサイズの超微細パターンも成形することができます。
成形プロセス
独自素材を使用したエポキシ樹脂やシリコーン樹脂から要求性能に合わせた材料を使用し、光学設計、周辺技術を通じてソリューションを提案します。ダイセル独自のインプリント成形技術により高精度のウェハーレベルレンズを効率よく生産できます。ナノ~マイクロサイズにおける表面加飾と一体成形も可能です。
また、耐熱(耐ハンダフロー)性に優れ、電子部品実装への応用も可能です。インプリント成形とは、熱または光硬化性の樹脂をモールド(金型)で挟み込み、パターンを転写する加工技術です。インプリント用のモールドに刻まれた表面形状はそのまま樹脂に転写されます。当社では、材料設計技術から成形加工技術、さらに成形品の2、3次元の評価・解析技術をコア技術として有しており、高精度の光学部材(レンズ)を効率よく生産します。
製造プロセス




ソリューション例
ワンストップソリューション

プロセスソリューション
- ウェハーレベルレンズアレイと基板との一括接合
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ダイセル技術ではウェハー状のレンズを製造できるため、ウェハー状の基板と一体加工をすることができます。
ウェハー同士の貼り合わせによるプロセス効率化を可能にします。
ファンクショナブルソリューション
- 高アスペクトレンズを使った、フォーカス調整フリーセンサーモジュールの提供
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アスペクト比の大きいレンズでもウェハー貼り合わせにより、効率よくレンズを製造することができます。
アッセンブリフリーによるユニットの生産ができます。
- ウェハーレンズの直接加工による新たな機能付加製品の提供
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