銀ナノ粒子インク・ペースト
『Picosil®』
Picosil®の特徴
- 低温焼成
- 表面平滑性
- 低抵抗値
- 高濃度分散
ナノレベルの粒子径を持つ銀粒子を溶剤に分散させた導電インクで、印刷後、低温加熱処理(100℃~)で、低抵抗な導電膜の形成が可能です。
また、印刷条件の最適化との組み合わせで高い平滑性(Ra<100nm)での導電膜形成も可能です。
※上記の数値は保証値ではありません。

Picosil®の対応可能印刷方法

当社では、各種印刷工法の特性に適合させた銀ナノ粒子インク・ペーストの開発を行っております。代表的な印刷工法としてインクジェット印刷法やスクリーン印刷法等がありますが、各々の工法で、特徴や必要となるインク性能は異なります。例えば、インクジェット印刷法は印刷版を必要とせず基材への直接印刷が可能な工法ですが、小径ノズルからインクを吐出する必要があるため、数mPa·sと非常に低い粘度に調整する必要があります。一方、スクリーン印刷法は、印刷版を必要としますが、種々の印刷基材への印刷や短時間での印刷が可能な工法になります。この工法では、版にインクを充填して印刷するため、充填後にインクが版からダレない・裏回りしないように、十万mPa·s程度の高粘度に調整する必要があります。このように、各々の印刷工法において適正なインクの物性(粘度)は異なっており、適正な粘度帯のインクを選択して工法への合わせこみが重要になります。
Picosil®は、お客様の求める印刷工法・目的に適合したインクを提供できるように、低粘度から高粘度まで幅広い粘度帯で取り揃えています。
Picosil®の代表特性
低粘度タイプ(DNS-0163I)
※量産対応可能
粘度 | 8~12mPa・s |
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銀濃度 | 48~52wt% |
基準焼成条件 | 120℃ 30min |
体積抵抗率 | 5~10µΩ・cm |
※上記の数値は保証値ではありません。

中粘度タイプ(DNS-0351P)
せん断速度1/S=10粘度 | 10~20Pa・s |
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銀濃度 | 60~65wt% |
基準焼成条件 | 120℃ 30min |
体積抵抗率 | 5~10µΩ・cm |
※上記の数値は保証値ではありません。

高粘度タイプ(DNS-0409P)
※量産対応可能
せん断速度1/S=10粘度 | 90~100Pa・s |
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銀濃度 | 65~70wt% |
基準焼成条件 | 120℃ 30min |
体積抵抗率 | 5~10µΩ・cm |
※上記の数値は保証値ではありません。

- 印刷例
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インクジェット印刷例(~1μm厚) ディスペンス印刷例 スクリーン印刷例(~10μm厚) インプリント印刷例 グラビアオフセット印刷例
銀ナノ粒子

Picosil®の銀ナノ粒子は、平均粒子径が20~100nm程度で、銀コアが有機物層にて被覆されております。
この有機物層は、有機溶剤への分散性を高めるとともに、粒子同士の凝集を抑制する機能を有し、銀ナノインクの保管安定性を保ちます。
また、印刷後の焼成時には、低温加熱により容易に蒸散するように設計されております。
銀ナノ粒子インク・ペースト

銀ナノインク・ペーストPicosil®は、銀ナノ粒子と溶剤等との組み合わせにより、インクジェット印刷用のような低粘度インクから、スクリーン印刷用のような高粘度ペーストまでの幅広い粘度範囲での対応が、可能です。
各種印刷に適用できるよう設計されており、印刷後、加熱(焼成)を実施することで、導電パターンの形成が可能です。