液晶ディスプレイの偏光板保護フィルム

写真フィルムのベース素材として用いられてきた酢酸セルロースによって開発されたTACフィルムは、寸法安定性に優れ、適度な透湿性があり、しなやかなことから、液晶テレビ、ノートパソコン、携帯電話など液晶ディスプレイの偏光板保護フィルムに活用されています。また、TACフィルムをベースにさまざまな光学フィルムへと高機能化されており、今後も大きな可能性を秘めています。

メガネフレームなど

天然素材のセルロース（植物繊維素）から作られるので肌に優しくアレルギーも少ない素材です。石油系樹脂に比べると非常に透明度が高いため、鮮やかな色を表現することができます。また、表面が研磨しやすく、艶出しが容易なことや切削が容易なこと、およそ60℃で変形し始めるので曲げたり捻ったりが容易なため、眼鏡フレームの独特なカーブの加工に最適です。

BELLOCEA^®は、人と環境に優しく、なめらかな触感と良好な伸び性を与える酢酸セルロースの真球状の微粒子です。

浄水、海水淡水化などの水処理

水に馴染みやすい性質（親水性）があり、膜面が汚れにくく高い透水性能を安定的に維持することができます。
「酢酸セルロース製中空糸限外濾過膜モジュール」は、数多くの浄水場に採用され、高品質な水道水造りに貢献しています。

アセテート繊維の織物は、絹のような光沢と感触があり、吸水性・吸湿性に優れているので、衣服内環境を快適に保ちます。また、アセテート繊維を網目構造にしたアセテート・トウは、たばこのフィルターに使われています。

フィルムベースの不燃化のため、1950年代に燃性の硝酸セルロースから置き換えられました。
そのフィルムは透明性に優れ、表面が平滑であるのでベースフィルムとして最適です。