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強い意志×Innovative

強い意志が、新しい価値を生む

私たちは「化学の無限の可能性」を信じて、
新規事業ユニットの創出や事業領域の持続的拡大に積極的に取り組んでいます。
無から新たなビジネスを生み出すためには、誰もやっていないことにも果敢に挑戦する気概を持った人や、
新しいテーマやアイデアを自ら発信し、カタチにしていくバイタリティを持った人が必要。
ここでは、失敗するリスクを背負いながらも、常識にとらわれないやり方で、
一歩一歩前進する先輩たちを紹介します。

思うように進まない触媒研究。
上司の言葉が扉を開くキッカケだった。

私が所属する研究チームでは、何年も前から、
ある研究に取り組んでいます。
基幹製品の原料を外部調達に頼らず
自社生産するために、
製造工程の核となる固体触媒を新規に開発する研究です。

私がその研究の一端を担うことになったのは、
研究開発センターに配属されてすぐ。
『これ、やってみる?』と、上司に声をかけられたのが最初でした。

任されたのは、触媒を固定する土台となる「担体」の研究。
新規の触媒の担体にふさわしい物質を見極める重要な実験です。
でも大学で樹脂を研究していた私にとって、触媒や担体は未知の世界。
すべてが手探りの中、『何か発見があるかも』と
思い付くままに条件を決め、実験を始めました。

しかし場当たり的な実験が、成果を生むはずもありません。
そんな状況を見かねて、上司がアドバイスをくれました。
実験結果を洗い直し、そこから仮説を導きだして、
その仮説が正しいことを分析によって確かめてから次の段階へ進むこと。
計画的な研究の大切さを教えるその言葉が糸口になって、
結果的には触媒活性に影響する条件を突き止めることに成功しました。

自分の意志だけで、ゴールにたどり着くことはできません。
信頼すべき先輩や上司がいて、
道に迷うと的確なアドバイスで軌道修正し、
進むべき道筋を指し示してくれる。
だからこそ自分の思いを途切れさせることなく前に進める。
上司のアドバイスは、私に多くのことを教えてくれました。

福田瞳FUKUDA HITOMI 2014年入社

有機合成カンパニー 研究開発センター 工学研究科 応用化学専攻

1問1答プロフィール
ダイセルを選んだ理由
研究室の先生に勧められたのがキッカケ。大学OBでダイセルの研究所に勤める先輩が、仕事のことを本当に楽しそうに話されるのを聞いて志望度もアップ。仕事以外のことも丁寧にお話しくださり、『こんな先輩がいる会社なら良い会社に違いない』と感じました。
ダイセルのここが好き!
なんといってもフレンドリーな社風です。役職者でも気軽に話しかけてくださって、相談事にも気安く応じてくれます。「さん付け運動」といって、どんなに偉い方でも役職で呼ばずに名前で呼ぶ社内運動も。話した後で肩書きを知ってビックリ、なんてこともザラです。
企業と大学の違い
企業の研究は安全優先。アセスメントなしで一晩無人で実験装置を動かしたりしません。また大学では一人ひとりが個別のテーマを追いかけるのに対して、ダイセルはチームプレーが基本。全員で共通のゴールをめざすので、判断に迷う場面に遭遇しても周りの助けを借りられます。
今後やり遂げたいこと仕事を通じて感じる強み
ダイセルは、教育熱心な会社で研修が充実。私も主力の大竹工場で現場の人たちを手伝いながら、1年間モノづくりを学びました。この経験があるおかげで、現場の声を実感を伴った理解に結び付けることができるので、研究を行う上ですごくプラスになっています。
今後やり遂げたいこと
触媒開発は10~15年というロングスパン。触媒活性の向上をめざして、研究は今も続いています。触媒が完成すると、次はモデルプラントによる実証実験。商業プラントが本格稼働するのは2020年代です。まだまだゴールは遠い先。でも絶対この目で見届けたい!

ダイセル通信

イノベーション・パークが誕生 —技術革新を図る場—

世界に誇れるベストソリューション実現企業を目指すダイセルは、兵庫県姫路市に立地する「総合研究所」と「姫路技術本社」を再配置し、ダイセルの技術が結集する新技術の中核施設「イノベーション・パーク」を創設します。新たな執務棟「I-Cube」も建設し、探索研究、製品開発、生産革新、プロセス改革、エンジニアリングなどのそれぞれに携わる技術スタッフが、フリーアドレスの大執務室で、フォーマル、インフォーマルなコミュニケーションを活性化し、ワークスタイルの変革をもたらしていくことで、新規商材開発から量産技術の確立、事業化の加速を図り、新規事業創出を推進していきます。