社員紹介

林 素子
林 素子

事業創出本部 事業創出センター
製剤ソリューション事業ユニット開発チーム

林 素子

2002年入社 理学研究科 化学専攻修了

※仕事内容は取材当時のものです。

入社動機

若手でも意見を言える会社。

学生時代に光学活性化合物に関する研究をしており、ダイセルのキラルカラムを使用していたことから、ダイセルという会社を身近に感じていました。
また、学会で会ったダイセルの方が「ダイセルは若手でも意見を言える会社だよ」と言われたことが強く印象に残っており、ダイセルという会社に対して好印象を持っていました。
それに加えて、学生時代の私の担当テーマでダイセルから奨学寄付をいただいたこと、指導教官がダイセルの方と一緒に某学会の幹事をしておられ、ダイセルの楽しそうな話を聞いていたことも志望した理由です。

若手でも意見を言える会社。

仕事内容

機能性食品素材の開発と品質保証を担当。

機能性食品素材を開発しています。化学メーカーであるダイセルにとって、直接食べるものを作るということは新しいチャレンジです。私自身はもちろんのこと、社内でも、「安心して食べられるものである」ということをどうすれば理論立てて説明できるかという検討を手探りで進めています。この部分が、業務の進め方や発展のキーになっていると感じています。
一方で、機能性食品素材や当社サプリメント製品の品質保証業務も手がけています。この業務を通じて、お客様に安心して手に取っていただける製品を作るには何が必要かを学び、製品開発にその観点を取り入れることができているので、相乗効果につながっていると思います。

エピソード

実機での製造工程で思わぬトラブル。

当社で初めての機能性食品素材開発を担当しており、スケールアップ検討や審議を経て、ついに実機での製造を実施したところ、1回目の製造は初期に想定通りに反応が進行しませんでした。
条件の調整を行った結果、反応は進行し、最終的にほぼ目標としていた製品を得ることができたのですが、想定通りにスケールアップできなかったことが悔しく、また、会社からは出荷不可と判定されたことで、多くの方に迷惑をかけ、費用面でも相当なマイナスになりました。
お客様に安心していただける製品を出荷するには厳しい判断が必要であること、また、何かを成し遂げるにはあらゆる面から事態を想定し検討しておくことが必要だと学びました。

実機での製造工程で思わぬトラブル。
小さなスケールから大きなスケールへと展開。

やりがい

小さなスケールから大きなスケールへと展開。

発酵という手法を広めていくのダ

仕事は多くの人と協力し合ってするものだ、ということを日々感じています。その成果として、ごくごく小さなスケールから研究を開始し、多くの人とディスカッションしながら、目標を一つずつクリアしていく気持ちは、研究者ならだれでも味わうことだと思います。
そして、多くの人の力を借りながら、チーム全体でスケールアップ検討を行い、試験製造、あるいは製造を実施すると、普段使用しない大きなスケールが目の前に出現して、わくわくします。そして、製品化され、ラベルが貼られて出荷される時の気持ちは、子供を送り出すような寂しい気持ち半分、達成感半分の複雑な気持ちになります。

小さなスケールから大きなスケールへと展開。

職場の雰囲気

学び合いステップアップできる。

研究開発したものをスケールアップし製造するには、研究開発、化学工学、エンジニアリング、オペレーション、品質保証、物流、安全性評価等々、さまざまな分野での知識や経験が必要です。新井工場では、それぞれの分野のプロフェッショナル(とその卵)が対等な立場で「良いものを創る」という目標を達成するために協力し合うことが当たり前になっています。お互いに自分に不足している知識や経験について学ぶことができ、自身のステップアップにもつながる環境だと思います。

これからの挑戦

発酵という手法を広めたい。

現在、発酵で機能性食品素材を開発しています。発酵は社内でも特殊な技術と思われることがありますが、実際には普通の化学反応の集合にすぎません。発酵という手法を一般的なものと思われるくらいに広めたいです。
また、発酵で思わぬことが起きた場合、うまくいった場合に、微生物に「今日は何があったの? 何が良かったの?」と聞けるようになりたいです。なんとなく、雰囲気は分かるようになってきたような気がしているのですが・・・。

OFF TIME

酒と車とテニスのために働く!

酒と車とテニスのために働く!

酒と車とテニスのために働く! 巷には、「私は酒と車とテニスのために働いています!」と言っています(語呂がいいのでこの順序ですが、優先順位を示すものではありません)。
お酒関係のイベントが近くである時は、対象が日本酒・ワイン・ビール問わず、かなりの頻度で出没しています。この写真は、近所のお店の周年祭に会社の友人達と行った時のものです。