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ダイバーシティ座談会~留学生採用の働き方~

“堅い”ではなく“真面目”。ダイセルにも製品にも誇りがあるからこそ、社会に、世界に自信を持ってアピールできる。

ダイバーシティーー様々な「違い」を尊重して受け入れ積極的に生かすことにより、企業の優位性をつくり上げること。今回は、留学生採用で入社した陳さんと楊さん、上司の田川さんと久保田さんに参加いただき、ダイバーシティをテーマにした座談会を開催しました。仕事のやりがいやダイセルに対する思い、今後の目標、就職活動のアドバイスまで、皆さんの本音を語っていただきました。

メンバー紹介

  • 陳 晟悦
    陳 晟悦(チン セイエツ)
    セルロースカンパニー
    フィルター営業部
    2011年4月入社
    商学部卒
  • 田川 覚
    田川 覚
    セルロースカンパニー
    フィルター営業部
    グループリーダー
    1992年9月入社
    経済学部卒
  • 楊 雪
    楊 雪(ヨウ セツ)
    事業支援センター
    IR広報グループ
    2013年4月入社
    商学研究科卒
  • 久保田 昌樹
    久保田 昌樹
    事業支援センター
    IR広報グループ
    主任部員
    1990年4月入社
    商学部卒

分からなくても、失敗しても周りに相談しながら覚えていった

お二人の現在の業務について教えてください。

陳 晟悦
私は、タバコフィルターの営業を担当し、既存客の定期的なアフターフォローや価格交渉などを行っています。お客様は世界各地のタバコメーカーやフィルターメーカーですので、2か月に1回程度海外に出張しています。つい先月は、世界大手のタバコメーカーのスイスの本社へ商談に行ってきました。
楊 雪
IR広報グループは、主に、証券市場とのコミュニケーション(IR)、マスコミやウェブサイト、広告などを通じた社会とのコミュニケーションを担っていて、会社案内やグループ報など社内外向けの制作物もつくっています。その中で私は今、株主通信の主担当として、情報収集や原稿作成とチェック、外部制作会社との折衝などを行っています。また、グループ報の制作やIR活動にも携わっています。

日々の業務でやりがいを感じるのはどんなときですか?

陳 晟悦
やはり、お客様との交渉で合意を取り付けたときですね。あと、新しい品種を提案したり、厳しい納期に対応したりといったときに、お客様から「ありがとう」と感謝の言葉をいただけたときも嬉しいです。そして会社の利益に貢献できたときですね。
楊 雪
私は、今年の4月に入社して、工場での現場研修を経て、今の部署に本配属されてからまだ4カ月弱ですので、やりがいというよりまだまだ覚えることばかりです。ですが、対外的に説明するために自社について学ぶことは、会社全体を俯瞰できるのでとても勉強になります。また、何でも「やりたい」と言うとやらせてくださるのが嬉しいです。例えば、グループ報の新しいコーナーを考えて提案したら、新人の意見でも真面目に聞いてくださって、次の編集会議で検討することになりました。人とのコミュニケーションが好きなので、海外とのやり取りが多いこともやりがいの一つですね。

逆に、大変なことや失敗したことはありますか?

陳 晟悦
日本語のニュアンスを理解するのはなかなか大変ですね。例えば、交渉時の“難しい”。日本人は「できない」という意味で使いますが、外国人は「難しいけど、何とかできる」の意味で使います。取り違えて「できる」方向で進め、失敗してしまったことがあります。
楊 雪
私は、まさに今が一番大変かも(笑)。四半期ごとに行われる決算報告後、アナリストや投資家の取材の議事録を取っているのですが、日本語を全部聞き取れない。特に業界用語が難しいのです。とは言え、ディスカッションの内容や市場から見たダイセルに対する第三者的意見など、正確にフィードバックする必要があるので、分からないことはすべてメモしてまとめて後で確認するようにしています。「分からない」と言えば、網干工場での4ヶ月間のモノづくり研修も、大変でした。文系なので化学の知識はないし専門用語もさっぱり分からないので、最初の一週間は日報の「気付いたこと」の欄に「製造フローを少しだけ理解しました、化学は難しい」というような感想文ばかりでした(笑)。

そのようなとき、どのようにして乗り越えてきたのですか?

楊 雪
毎日、電子辞書を引きながら必死で製造フローを覚えました。それと周りの人に聞くこと。シニアが付いてくれてプラントの下から上まで案内しながら解説してくださったこともあります。
陳 晟悦
私の場合は“経験”ですね。失敗しながら、その都度、周りの上司や先輩に聞いて覚えていくしかありません。仕事面でも生活面でも、すぐに相談できる頼りになる先輩たちばかりなので心強いですよ。

違いから生まれる、異なる視点や新たな意見が周りに良い刺激を与える

上司から見て、お二人の印象や仕事ぶりはいかがですか?

田川 覚
田川
陳さんの第一印象は堅くて真面目。今も真面目には変わりないですが、冗談も言うし先輩たちをからかったりもして、うまくコミュニケーションを取っていると思います。堅実で柔軟性があるので、お客様からの評判もいいですよ。なんと言っても、母国語の中国語と、日本語、英語の3カ国語が話せるのは強いです。海外のお客様との交渉は大半が英語ですが、中国系のお客様とは中国語で交渉する方がスムーズですしね。
久保田 昌樹
久保田
楊さんを初めて見たとき、お人形さんみたいだと思いました。ガチガチに緊張していて顔色も真っ白でしたから(笑)。勝手なイメージで「わがままなお嬢様かも?」とも思っていました。
楊 雪
そんな風に思ってたんですか?!
一同
一同
(笑)
久保田 昌樹
久保田
でも実際は、人とのコミュニケーションが好きというだけあってとても人懐っこい。真正面からぶつかってくるので「こちらも真摯に向き合わないと」と思わされます。今は手探りながらも勇気を出して頑張っている最中。明るく前向きなところがいいですね。先日はグループ報の取材で中国に出張したのですが、母国語ならではのコミュニケーションで現地の社員から本音の意見を聞き出してくれました。

では、お二人が思うご自身の強みとは何ですか?

陳 晟悦
一つは“語学力”でしょうか。3カ国語を話せることでコミュニケーションをとてもスムーズに取ることができます。また中国に関しては、言葉だけではなく、文化や習慣などを理解しやすい点は、ビジネス拡大の大きな武器になると考えています。特に企業文化は日本と大きく異なると感じています。例えば仕事の進め方。日本はしっかりと事前準備をしますが、中国はとりあえずスタートして問題が起こったらその都度解決していくことを好みます。そういった違いも理解していれば対応できますからね。
もう一つの強みは“行動力”です。海外のお客様とは、どうしても直接お会いする機会が少ないですから、電話やメールで頻繁にコミュニケーションを取るようにしています。もともとは積極的なタイプではないのですが、仕事に対する責任感とコミュニケーションの楽しさから、積極的に行動できるようになりました。
楊 雪
強みは何かと考えるとき、私「なぜ会社は私を採用してくれたのか?」と考えました。語学力だけであれば、英語も日本語もまだまだ勉強が必要ですし、日本人で私より有能な方もいらっしゃるはず。それにも係わらず私を採用してくれたのは、恐らく私が日本の大学、大学院を経て日本の文化やマナーに馴染んでいること、つまり語学だけでなく日本社会に対する理解ができているうえで、それをグローバルな仕事に生かせると期待してくれたからだと思います。
そして、新しい風を吹き込むこと。日本では当たり前のことでも、私たち外国人からみると「こんなやり方もあるよ」と新しい見方(考え方)を提案できることがあります。ダイセルはグローバルな会社。海外企業と付き合う上で多角的な視点で配慮する必要があると思うので、私の意見が少しでも役に立てればと思います。また、「大変だからこそ成長できる」と信じ何事にもチャレンジするところも私の強みだと思っています。

お二人の能力を発揮させるために、上司として心掛けていることはありますか?

田川 覚
田川
特に意識せず、普通に接するようにしています。と言うのも、期首に半年間の課題を設定して期末に振返りを行うのですが、達成に向けた進め方は本人に任せているんです。もちろん相談には乗りますが、基本的に彼を信頼していますから。
久保田 昌樹
久保田
一つは、何でも話しやすい環境づくりです。配属当初は遠慮気味なところがあったので「何でも遠慮せず言いなさい」と促していました。また、反対意見でも頭ごなしに否定しないように心掛けています。もう一つは、本人に手の内を明かすようであまり言いたくないのですが(笑)、少しハードルの高い仕事を与えるようにしています。取材の議事録を取るのも彼女にとっては大変だと思いますが、「習うより慣れろ」で頑張ってもらっています。

お二人の存在が職場に与えている影響などがあれば、教えてください。

田川 覚
田川
優秀な後輩が入ってきたので、「追い抜かれないように」と焦っているんじゃないでしょうか。
陳 晟悦
とんでもないです!優秀な先輩ばかりで滅相もないです!
一同
一同
(笑)
田川 覚
田川
いずれにせよ、前向きに努力する彼の存在は良い刺激になっていると思いますよ。
久保田 昌樹
久保田
楊さんが思ったことを何でも言ってくれるようになったので自然と会話が増え、部署がとても賑やかになりました。周りの部署からも「今までより明るくなった」と言われるくらいです。また、違う発想や視点から新鮮な意見を出してくれるので、会話の中で「こんな見方もあったんだ」と気付かされることもよくあります。

ダイセルは真面目で人にやさしい会社ここから世界に挑戦していきたい

ちなみに、お二人にとってダイセルの印象は?

楊 雪
入社前には「化学メーカー=堅い」というイメージを抱いていたのですが、実はそうではなく「真面目」ということが分かりました。化学品を扱うのですから安全第一。事故を起こさないよう真面目に仕事をするのは当然のことですよね。それに職場の雰囲気がとてもいいということ。工場も本社もどこに行っても“人”が良いのです。キャリア採用で入社された方も「ダイセルは良い人が集まる会社」と話していました。
陳 晟悦
人にやさしい、特に女性にやさしい会社だと思います(笑)。そして真面目で誠実。製造現場のモノづくり精神を知っているから、製品に対する誇りを持って売ることができるのです。
楊 雪
確かに! 実は工場での研修中、「私は文系だし分からないことばかり。何のための研修なの?」と最初の1ヶ月は納得できませんでした。けれども、だんだんと「こうやって製品はできるのか」「工場の人々はこんな思いで製品をつくっているのか」ということが分かり、私も製品に誇りを持てるようになりました。今では、文系だからこそ働く機会のない現場を最初に知ることができて、本当に良かったと思っています。また、その経験は人生の宝物で、研修で学んだことを今の仕事と接点を持って生かしていきたいです。

では、お二人の今後の目標とは? また、上司からお二人に期待することは?

陳 晟悦
今の業務に限らず、もっと世界にチャレンジしていきたいですね。具体的には、3〜5年後に海外駐在員を目指しています。また別の視点では、購買系の業務も経験してみたいです。今の私のお客様はほとんどが資材や調達といった購買系の方なので自ら購買を経験することでお客様の心理を知り、再び営業として交渉に生かしたいと思っています。
田川 覚
田川
慣れない環境で本当によくやってくれていると思います。今後は間違いなくグローバル社会ですから、陳さんの強みを発揮できるフィールドがさらに広がります。今までどおり一生懸命頑張って着実に実力を付けていけば必ず夢に近づけるはずです。期待しています。
楊 雪
会社と同じように、私も中期3年計画と長期10年計画を立ててみました。中期計画は、会社全体の知識を身に付けて、投資家やアナリストに信頼されるIR担当者になることが目標です。ダイセルのことなら何でも教えてあげられるレベルを目指しています。また「株主通信」以外の発行物もすべて担当できるようになりたいです。長期計画は、陳さんと同じく海外赴任を実現することです。中期計画で身に付けた知識を持って海外にわたり、現地と日本の橋渡し的な役割を担えればと思っています。でもそのためには、まだまだ英語力が足りません。決めました、英語力、TOEICの大幅アップ!これも中期計画に追加します!
陳 晟悦
(笑)そんなにたくさん宣言して大丈夫?
久保田 昌樹
久保田
楊さん自身から「3年でIR広報の仕事を制覇したい」という宣言がありましたが、そうなってほしいという思いは私もあるのでぜひ頑張ってほしいですね。後継者としても期待しています。とはいえ、途中で、もし別の目標が見つかったなら、応援するのでそこに向かって頑張ってほしい。あとは、今の明るく前向きな楊さんのまま、人間的にも大きく成長していってほしいですね(笑)。

最後に、就職活動をしている学生の皆さんに、メッセージやアドバイスをお願いします。

陳 晟悦
とにかく早く準備した方がいい。と言うのも、私自身が日本の就職活動スケジュールを把握できていなくてスタートが出遅れてしまったので……。そのような中でも、私は「海外で働けるチャンスがある」という基準を軸に活動していました。自分がやりたいことを明確にすることが大切。一度に様々な会社と接する機会を持てるのは学生の特権ですから、すぐにやりたいことが分からなくても、合同説明会などでできるだけ多くの会社を検討していけばハッキリしてくると思いますよ。
楊 雪
1つ目は、必ず自分のことを信じていてください。実は、就職活動をしていた頃、いろいろな会社のWEBサイトで「先輩メッセージ」や「座談会」などを見るたびに「うらやましい。私もこんな風に後輩にアドバイスできる先輩になって取り上げられたい」と思っていたんです。それが早速叶ったので、本当に嬉しいです。2つ目は、OB・OGにどんどんコミュニケーションを取って何でも相談してください。3つ目は、会社の立場になって考えてみてください。「自分に何を求めているのか」「なぜ採用してくれるのか」と何度も自問自答すれば、自分の強みが見いだせると思います。4つ目は、他人と違うやり方でアピールしてください。例えば「TOEICは何点?」と聞かれたとします。英語が得意で自信があるなら点数で答えてもいいと思いますが、私の場合は「私の英語力がどのレベルかご判断いただけたらと思います」とその後の面接はすべて英語で自己紹介や質疑応答をしました。積極的にアピールすれば、面接官に印象付けることができますよ。
田川 覚
田川
思う通りにいかないことが多い世の中です。しかし、言葉は悪いですが「腐らず、元気に、明るく」で頑張っていれば、必ず実を結ぶはず。諦めずに頑張ってください。
久保田 昌樹
久保田
華やかな業界も良いですが、私は「モノづくりの会社」に入って良かったと心底思っています。中でもダイセルの製品は、直接目に触れることはなくとも、必ずどこかに入っていて皆さんの役に立っているものが多い。ダイセルは事業内容が幅広いので、一人ひとりの個性を生かせる場所がいくらでもあります。お待ちしていますよ!

皆さん、ありがとうございました。