オプティカルレンズ成形プロセス紹介
ウェハーレベルレンズとは・・・
ウェハー状の樹脂にいくつものレンズを同時につくり、切り分けて製造されたレンズです。
従来の射出成形では一度に1個1個のレンズとして、数十個しか生産できなかったものに対して、ウェハーレベルレンズは一度に数百以上のレンズが生産可能です。さらに、大量生産に向いたプロセスであることに加えて、射出成形では限界のあった、形状、薄型、小型を訴求したレンズが作れる点も大きなメリットがあります。
また、プロセスだけではなくレンズ用の材料もダイセルが開発した耐熱性を有する樹脂を使用しており、リフロー工程にも用いることができます。
ウェハーレベルレンズ
成形プロセス
独自素材を使用したエポキシ樹脂やシリコーン樹脂から要求性能に合わせた材料を使用し、光学設計、周辺技術を通じてソリューションを提案します。ダイセル独自のインプリント成形技術により高精度のウェハーレベルレンズを効率よく生産できます。ナノ~マイクロサイズにおける表面加飾と一体成形も可能です。
また、耐熱(耐ハンダフロー)性に優れ、電子部品実装への応用も可能です。インプリント成形とは、熱または光硬化性の樹脂をモールド(金型)で挟み込み、パターンを転写する加工技術です。インプリント用のモールドに刻まれた表面形状はそのまま樹脂に転写されます。当社では、材料設計技術から成形加工技術、さらに成形品の2、3次元の評価・解析技術をコア技術として有しており、高精度の光学部材(レンズ)を効率よく生産します。
成形機
固片レンズ
開発フロー
モノづくりのための
評価および加工例
- 材料評価
-
- レオメーター
- DMA、TMA
- DSCなど
- 光学/機械設計
-
- 光学シミュレーション
- 3D/2D作図など
- 光学評価
-
- 均一性評価装置
- MTFなど
- 金型加工
-
- 機械加工
- リソグラフィー
- レーザーなど
- メカニカル評価
-
- SEM、TEM
- 応力評価
- レンズ形状評価
- ウェハー位置精度評価など