株式会社ダイセル セルロールカンパニー

海洋分解性に優れ環境に優しい天然由来素材「高生分解性酢酸セルロース」Highly Biodegradable Cellulose Acetate

高生分解性酢酸セルロースロゴ

CAFBLO™は環境にやさしい天然素材「酢酸セルロース」の海洋での生分解性を飛躍的に向上させた製品です。世界規模の問題となっている海洋プラスチックごみ問題に対する有効な解決策として、今後広くご提案してまいります。

酢酸セルロースは、環境保全に配慮された森林から生産された木材やコットンリンター(綿花採取後の産毛状繊維)から得られた「セルロース」と食酢の主成分の「酢酸」から作られる人と環境に優しい素材です。プラスチック材料と同様に加工することが可能で、様々な用途に使われています。使用後は、水と微生物の働きで自然に還ります。

海洋生分解性について

近年、プラスチックごみ問題が世界規模で喫緊の問題となっており、特に、海に大量に流れ込む海洋プラスチックの問題が大きくクローズアップされています。一般的なプラスチックは、分解に数十年から数百年を要するとされ、海洋生分解性を有する素材が求められています。
ダイセルでは、従来製品の品質を保ったまま、特に海水中での生分解速度を従来の2倍近くまで高めた高生分解性酢酸セルロース ”CAFBLO™” を開発しています。
分子構造を調整することで、生分解速度を変化させることができます。

図1. 海洋中での生分解性

図1 海洋中での生分解性(代表的な生分解性プラスチックであるポリ乳酸と比較)
文献(1)と外部機関(2)で行った生分解性試験の当社データを比較して作成
(1)New Aspects of Cellulose Acetate Biodegradation, Dirk HÖLTER,Philippe LAPERSONNE, 2017_ST13
(2)一般財団法人 化学物質評価研究機構

CAFBLO™開発品グレード

酢化度
(%)
6%粘度
(mPa・s)
CAFBLO -1 52.5 150
CAFBLO -2 51.3 210

※性状は参考値であり保証するものではありません。

形状:白色フレーク状粉体

他の生分解プラスチックとの比較

酢酸セルロースは、様々な環境で生分解します。他の生分解性プラスチックとの比較表を表1に示します。

環境 たい肥 土壌 海洋
酢酸セルロース
PLA
(ポリ乳酸)※4
× ×
バイオ原料のPBS
(ポリブチレンサクシネート)
△

表1 自然界で分解する時間(下記出典(※1)(※2)(※3)を整理して作成)

近年、海洋プラスチックごみの問題がクローズアップされております。一般的なプラスチックは、分解に数十年から数百年を要するとされますが、数か月から数年で分解される酢酸セルロースを従来のプラスチックの代替として使うことで、海洋プラスチックごみ問題に対する解決策となり得ます。当社は今後、本開発品の用途開拓を進めてまいります。