銀ナノ粒子インク・ペースト 『Picosil®』
Picosil®は、プリンテッド・エレクトロニクス用の銀ナノ粒子インクです。一般的には銀ペーストがよく使用されています。
銀ペーストはマイクロサイズの銀粒子からなるのに対し、Picosil®はナノサイズの銀粒子からなります。この違いにより、Picosil®と銀ペーストでは性能面で以下のような差が生まれます。
当社ではPicosil®を構成する銀のナノ粒子も販売しています。合わせてご覧ください。
汎用の銀ペースト vs 当社Picosil®
デバイスのさらなる小型化、薄型化へ
- Picosil®なら電気配線が細く、薄く作れる -
上の写真では、汎用の銀ペースト(左)と当社Picosil®(右)を用いて、抵抗値が同じになるように配線を作成し、性能を比較しています。
Picosil®は汎用の銀ペーストに比べて、配線を「より細く」、「より薄く」できていることがわかります。
お使いの銀ペーストをPicosil®に変えるだけで、より狭く小さいスペースに配線を作成できるため、「デバイスをより小さく・より薄く」することが可能になります。
銀ペーストでもPicosil®と同じ線幅の配線を作成できますが、その場合には、配線を厚くする必要があります。
低い抵抗値を達成するために必要な配線の幅と厚さの組み合わせは以下のイメージになります。
電気の流れやすさ(線抵抗値):配線の幅と厚みに依存
- 線抵抗値を一定に揃えた際の配線の幅と厚さの組み合わせ
線幅 | 線の厚さ | |
---|---|---|
汎用の銀ペースト | 細い | 厚い |
太い | 薄い | |
当社Picosil® | 細い | 薄い |
Picosil®はデバイスの小型化・薄膜化に貢献します。
Picosil®で描いた配線は、「表面が平坦」かつ「厚みが均一」になることも特長です。
これにより配線の抵抗ばらつきが抑えられます。
抵抗ばらつきが減ることで、デバイスを駆動する際の電圧が下げられるので、消費電力を抑えることも可能になります。
基材の選択自由度が高い
- Picosil®なら熱に弱いフィルムにも使える -
Picosil®の適用は、デバイスのコスト低減にも有用です。
PETなどの安価なプラスチック基材にも配線が可能なため、デバイスのトータルコストを抑えることができます。
Picosil®は下表の基材を含め、幅広い汎用基材に対して配線作成が可能です。
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PET | ポリカーボネート | ポリイミド | ガラス | ||
---|---|---|---|---|---|
耐熱温度 | 120℃ | 150℃ | 300℃ | 300℃以上 | |
基材単価 | 100~200円/m2 | 300~500円/m2 | 800~1000円/m2 | 3000円/m2 | |
配線作成の可否 | 汎用の銀 ペースト |
不可 (熱処理時、 フィルム収縮) |
不可 (熱処理時、 基材変形) |
可能 | 可能 |
当社Picosil® | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
これらのメリットから、Picosil®はお客様での採用実績があります。
Picosil®のラインアップ
-粘度の異なる3種を取り揃えています-
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Kgオーダーでの購入も可能です。
詳細はお問い合わせください。
優れた特徴を持つPicosil®に使用している『銀ナノ粒子』も購入可能です。