グランフィラーD®は、OD錠用コプロセス添加剤です。複数の医薬品に採用実績があります。
グランフィラーD®を用いたOD錠は、水分との接触で速やかに崩壊します。
グランフィラーD®の特徴
グランフィラーD®は、ニチリン化学工業株式会社とダイセルが共同開発したOD錠用コプロセス添加剤です。グランフィラーD®を用いて作製したOD錠は、成形性と崩壊性を高いバランスで両立します。構成成分はD-マンニトール、結晶セルロース、カルメロース、クロスポビドンの4つです。グランフィラーD®に特徴的な非球形な粒子形状は、含量均一性を良好に保ちます。様々な添加剤とも相性が良好であり、他の添加剤と組み合わせても崩壊性能を維持することができます。
グランフィラーD®は、OD錠の製剤設計の簡略化・効率化に貢献します。
- 高い硬度と短い崩壊時間の両立
- 有効成分の高含量化が可能
- 良好な含量均一性
- 様々な添加剤と組み合わせ可能
規格
- 三局適合成分で構成されています
- GNF-D211, GNF-D215は薬添規に収載されています(成分コード: 890031)
- 米国と中国のDMFに登録済みです (※GNF-D211グレード)
粉体物性
最適な配合比で混合した原料を独自の造粒技術によって加工しているため、グランフィラーD®には高い機能性が付与されています。この特殊な造粒工程により、グランフィラーD®は非球形な粒子形状をしています。
グランフィラーD®粒子のSEM写真
グランフィラーD®の粉体物性
項目 | GNF-D211 | GNF-D215 |
---|---|---|
平均粒子経※1 | メジアン径100 μm | メジアン径140 μm |
かさ密度 | 0.30 g/cm3 | 0.31 g/cm3 |
タップ密度 | 0.44 g/cm3 | 0.43 g/cm3 |
安息角 | 40 ° | 39 ° |
オリフィス径 | 6.3 mm | 4.0 mm |
水分量 | 3.8 重量% | 3.7 重量% |
※1 乾式レーザー回折/散乱式測定装置による測定値
グランフィラーD®の粒度分布
プラセボ錠の錠剤性能
グランフィラーD®を用いたプラセボ錠は、十分な錠剤硬度と速やかな崩壊を両立します。
高い打錠圧縮力を用いて錠剤硬度を高めた場合でも速やかな崩壊が実現します。
プラセボ錠の錠剤性能
グランフィラーD®は有効成分を高含量配合した際も、良好な錠剤性能を維持します。
その他のアプリケーション
グランフィラーD®は、OD錠の製剤設計の簡略化・効率化に貢献します。
ダイセルでは、医療関係者様向けにグランフィラーD®の製品情報概要をご用意しております。