サステナビリティ / 環境報告環境マネジメント

基本的な考え方

当社グループは、製品の製造プロセスにおいて限りある資源を有効に活用し、環境負荷を最小限に抑えることで循環型社会の実現に貢献するため、グループ全体で環境保全活動に取り組みます。具体的な取り組みテーマは
ダイセルグループ レスポンシブル・ケア基本方針」に基づき、気候変動への取り組みや、廃棄物の削減・リサイクル、化学物質の排出抑制、⽔資源の保全、⼤気汚染防⽌、⽣物多様性の保全です。事業場、グループ企業にてISO14001などの環境マネジメントシステムを運用し、ステークホルダーに定期的な報告を行うとともに、継続的な対話を実施していきます。

推進体制

当社グループは、レスポンシブル・ケア(以下、本文はRC)推進体制の下、環境マネジメントシステムを構築し、省エネルギー対策、温室効果ガス(GHG)排出量削減、廃棄物排出量削減、大気・水質における環境負荷低減、水資源・生物多様性の保全などに取り組んでいます。各取り組みにおいてはISO14001に基づく認証審査や内部監査、RC監査の結果を基に計画を見直し、新たな計画を策定し、実行するCAPDサイクルを回して継続的な改善を行うことで環境保全に努めています。取り組みの結果は、毎年度、環境白書としてまとめ、経営会議および取締役会に報告しています。

計画を起点とした活動では重要な事実を⾒落としてしまうおそれがあると考え、当社では⼀般的なPDCAではなく、CAPDを改善サイクルとしています。

環境マネジメント体制図

環境マネジメント体制図

事業活動と環境負荷

2022年度の事業活動における環境負荷実績(マテリアルバランス)は、次の通りです。

2022年度の環境負荷実績(マテリアルバランス)

2022年度の環境負荷実績(マテリアルバランス)
  1. ※1冷却用海水 35百万トンを含む
  2. ※2再生可能原材料(パルプ、バイオエタノール):153千トン、非再生可能原材料:490千トン
  3. ※3CO2以外にメタン、N2O、HFC、PFC、SF6、NF3を含む
  4. ※4本社部⾨などを含む
  5. ※5当社事業所および国内グループ企業のみ
  6. ※6製造により副⽣する⽔を含む

ESGデータ集環境関連データ

環境内部監査の実施

当社グループはISO14001に基づき、認証機関による審査と年1回の内部監査を事業所ごとに実施しています。内部監査では規格の適合性、前回の指摘事項に対するフォローアップ状況や環境法規制に対する遵法の監査を中心に行っています。

環境に関する教育訓練

当社グループはISO14001に基づき、気候変動への取り組みや、廃棄物削減・リサイクル、化学物質の排出量管理、大気における環境管理などの環境パフォーマンスに影響を与える業務や、遵守義務について各事業場の従業員に教育しています。特に気候変動への取り組みは、エネルギー戦略委員会を通じ本社の社員にも啓発を行っています。

環境法規制の遵守状況

2022年度および過去3年間において、当社において環境法規制に関する重大な法令違反や違反に伴う罰金、制裁措置および環境賠償を伴う訴訟はありませんでした。

環境マネジメントシステム認証取得状況

当社グループの製造拠点における環境マネジメントシステム認証取得カバー率は2023年4月現在、82%(国内85%・海外79%)です。環境マネジメントシステム認証取得状況は下記リンクからご覧いただけます。

環境マネジメントシステム認証取得状況