エポキシ樹脂

エポキシ樹脂

当社の脂環式エポキシ樹脂は過酢酸を用いたエポキシ化反応により合成され、ビスフェノールAグリシジルエーテルタイプなどの汎用エポキシ樹脂と異なり塩素を含有しません。
また、その構造はべンゼン環を含まず脂環骨格に直接ついた内部エポキシ基を持っているため、硬化性及び硬化物の物性は、末端エポキシ基を有する汎用エポキシ樹脂と異なる特徴を有しています。

ダイセルの酸化技術

弊社の各種機能製品は、過酢酸を用いた酸化技術をベースに脂環式エポキシを始め、各種化合物を開発してきました。

ダイセルの脂環式エポキシ樹脂の特長

  • 原料にエピクロロヒドリンを使用せず、塩素を含有しません。
  • 高耐熱(高Tg)の硬化物ができます。
  • グリシジルエーテルに比べてカチオン重合性に優れます。
  • 低粘度で流動性に優れます。

エポキシ樹脂 製品一覧

グラフ
**配合条件:酸無水物(新日本理化㈱ リカシッドMH-700, 0.9当量/エポキシ )/硬化温度:100℃×2hr+150℃×2hr

脂環式エポキシ樹脂

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製品名 分類 構造式 形状
(常温)
粘度
[mPa・s]
エポキシ
当量
[g/eq]
色相
(APHA)
特長
セロキサイド2021P 脂環式エポキシ樹脂
(二官能)
液体 240
(25℃)
130 10
  • 優れた硬化物特性
    (耐熱性/耐候性/透明性 等)
  • 低粘度(240mPa・s/25℃)
セロキサイド8010 脂環式エポキシ樹脂
(二官能)
非開示 液体 64
(25℃)
100 5
  • 高Tg
  • 高速硬化
  • 低粘度(64mPa・s/25℃)
セロキサイド2081 可撓性脂環式エポキシ樹脂
(二官能)
n=1(平均)
液体 96
(45℃)
200 30
  • 可撓性の付与が可能
  • 低粘度(96mPa・s/45℃)
セロキサイド2000 ビニル基含有
脂環式エポキシ樹脂
液体 2
(25℃)
126 5
  • 低粘度(2mPa・s/25℃)
  • 用途:反応性希釈剤
EHPE3150 多官能脂環式エポキシ樹脂
固体
(フレーク)
177 20
(25%
アセトン
溶液)
  • 優れた硬化物特性
    (耐熱性/耐候性/透明性 等)
  • 用途:硬化用主剤
EHPE3150CE EHPE3150の
脂環式エポキシの希釈品
液状 44,400
(25℃)
150 55
エポリードGT401 4官能脂環式エポキシ樹脂
l+m+n+o=1(平均)
液体 2,280
(70℃)
220 60
  • 優れた硬化物特性
    (可撓性/耐熱性/耐候性 等)
  • 高い反応性
  • 用途:硬化用主剤

記載の数値は代表値であり、規格値ではありません。

特殊エポキシ樹脂

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製品名 分類 構造式 形状
(常温)
粘度
[mPa・s]
エポキシ
当量
[g/eq]
色相
(APHA)
特長
サイクロマーM100 脂環式エポキシ基含有
メタクリレート
液状 9
(25℃)
205 40
  • 高い安定性
  • 低粘度(9mPa・s/25℃)
エポリードPB3600 エポキシ化ポリブタジエン
(末端基:OH)
液状 29,000
(45℃)
193 30
  • 優れた硬化物特性
    (ゴム弾性/耐衝撃性/耐屈曲性 等)
  • エポキシ樹脂との優れた相溶性
エポリードPB4700 エポキシ化ポリブタジエン
(末端基:H)
液状 6,300
(45℃)
165 15
エポフレンドAT501 エポキシ化熱可塑性
エラストマー
ペレット 1,055
  • 熱可塑性を有するゴム弾性
  • 各種プラスチックとの優れた相溶性
  • 各種材料に対する優れた接着特性
エポフレンドCT310 エポキシ化熱可塑性
エラストマー
ペレット 2,125

記載の数値は代表値であり、規格値ではありません。

エポキシ樹脂の硬化適正

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製品名 熱カチオン UVカチオン 酸無水物 アミン フェノール
樹脂
ラジカル
セロキサイド2021P × ×
セロキサイド8010 × ×
セロキサイド2081 × ×
セロキサイド20001)
EHPE3150 2) 2) ×
EHPE3150CE ×
エポリードGT401 × ×
サイクロマーM100 ×
エポリードPB3600 ×
エポリードPB4700 ×
エポフレンドAT501 2) 2) ×
エポフレンドCT310 2) 2) ×
(比較)
BisA型エポキシ樹脂
×
  1. 一官能のため単体では硬化できません。
  2. 固体であるため単体では硬化できません。