社員紹介

久米 篤史
久米 篤史

事業創出本部 事業創出センター

久米 篤史

2010年入社 化学・生物工学科卒

※仕事内容は取材当時のものです。

入社動機

研究所での面接で聞いた話が決め手。

当時はリーマン・ショックの影響により、景気の行方が不透明で各社が採用を激減させていました。そんな中、私は従来通りの採用を計画している、経営基盤が安定した会社を探す過程で、ダイセルに出会いました。
そして印象に残っているのは、実際に志望していた研究所で行われた、4、5名の研究員の方々による面接です。大学では無機化学を専攻していたので、少し不安を感じていましたが、面接の際に所員の方々がさまざまな分野で活躍しているという生の声を聞けたことと、職場の雰囲気の良さを感じたことが決め手となり、入社を決めました。

研究所での面接で聞いた話が決め手。

仕事内容

「ナノダイヤモンド」の
アプリケーション開発。

私は現在、火薬を爆発させることで得られる100万分の1mmという非常に小さなダイヤモンド粒子、「ナノダイヤモンド」のアプリケーション開発を担当しています。
具体的には、ナノ粒子に対する表面修飾技術の開発や、これまで見つかっていないナノダイヤモンドならではの機能を見つけ出して、事業化に結びつけることです。すべてが手探りの状況ですが、「スクラムを組んでゴールを目指す」をモットーに仕事を進めています。
研究所内には気軽にアドバイスをいただける各分野の専門家がたくさんいます。自分一人ではできない発見や解決が難しい課題も、プロセス部門や分析部門の方々にご協力を仰ぐことで達成してきました。部門をまたいで研究開発を行える風土があると思います。

エピソード

2年間、アメリカの大学で研究に没頭。

ナノダイヤモンドの開発を担当して1年半が過ぎた頃、突然上司からアメリカの大学に行くように命じられました。2年間、ナノダイヤモンド研究の第一人者の下で研究に没頭するという、非常に貴重な経験でした。
共同研究先の先生と初めて英語でディスカッションした時は、まったく議論にならずに悔しい思いをしました。語学力向上と研究の両立に大変な思いをしましたが、最終的には論文や特許出願につながる成果を得て、国際学会でプレゼンテーションをこなせるまでになりました。
この2年間で、世界中から技術と人が集まるアメリカの研究開発を肌で感じ、視野を大きく広げることができました。

2年間、アメリカの大学で研究に没頭。
海外の先生に認められた快挙。

やりがい

海外の先生に認められた快挙。

ナノダイヤモンドの事業化を目指すのダ

アメリカ赴任中に参加した国際学会のプレゼンテーションの後、ある先生から声をかけられ、私が報告したサンプルを研究に使用してみたいと言われました。
これまでは、ダイセルのナノダイヤモンドを使って海外の先生に研究していただくという機会は多くはありませんでした。ダイセルがユニークな材料を開発していると認められたことと、ダイセルの技術を世界に発信する第一歩を踏み出したことに大きな喜びを感じました。

海外の先生に認められた快挙。

職場の雰囲気

上下の垣根のないにぎやかな職場。

私の職場は上司・部下の垣根のないにぎやかな職場です。一緒に珈琲を飲みながら休憩している時に、ついつい話し込んでしまうこともよくあります。また、研究所がリニューアルされて、フリーアドレスの大執務室となってからは、部門を越えた技術相談がいっそう気軽にできるようになりました。また、特許調査や資料作成などで集中したいときは、工場や瀬戸内海が見渡せる最上階のカフェテリアで業務をするなどの工夫もしています。

これからの挑戦

ナノダイヤモンドの事業化に貢献したい。

アメリカでの2年間の研究生活を終え、それまでは日本に限定されていた研究開発に対する視野が世界中に広がりました。特に担当しているナノダイヤモンドは、欧米が主体となって研究開発が行われています。
今後はそのコミュニティーへの食い込みを促進して、ダイセルの技術と結びつけることで、ナノダイヤモンドの事業化に貢献したいと考えています。

OFF TIME

大自然を満喫する旅行へ!

大自然を満喫する旅行へ!

大自然を満喫する旅行へ! 学生の頃から旅行が趣味で、国内外問わず大自然を満喫する旅行を楽しんでいます。
この写真はアメリカ滞在中にユタ州とアリゾナ州境に広がるモニュメントバレーを訪れたときの一枚です。長い年月をかけて作り出された圧巻の光景に感動しました。