ダイセルとは
セルロイドは世界で初めて工業化されたプラスチックで、1900年代から日本でも原料生地の国産化が始まりました。しかし、その後の需要増加で、国内のセルロイドメーカーが乱立し過当競争や品質低下、原料となる樟脳の乱伐等を招きました。この状況を憂慮したセルロイドメーカー8社が業界再編を図り、1919年に8社合併により誕生したのが、大日本セルロイド株式会社、今日のダイセルです。ダイセルは、時代のニーズに合わせた製品の研究開発を続け、今日の主力製品である酢酸セルロースやエンジニアリングプラスチックなどのさまざまな製品を提供しています。さらに、ダイセル式生産革新をはじめ、化学プラントにおける生産技術の革新に取り組んできました。
現在は世界15か国・地域に73社※、連結従業員数は約1万人規模で事業を展開しています。
当時のセルロイドメーカー8社が手を組み社会を豊かにしたように、ダイセルはお客様やパートナーと共に持続可能な社会づくりに貢献し、“価値共創によって人々を幸せにする会社”という変わらぬ志を胸に、化学の力で未来を豊かに変えていきます。
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※2025年3月末時点
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創立
1919年
当時のセルロイドメーカー
8社が合併 -
グループ企業数
73社
15の国・地域に展開
(2025年3月末時点) -
グループ従業員数
11,178名
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連結売上高
5,865億円
(2025年3月期)
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連結営業利益
610億円
(2025年3月期)
ダイセルの3つの強み
連結売上高・営業利益
5,865億円
610億円
セグメント
ダイセルは5つのセグメントで事業を展開しています。
ダイセルのあゆみとこれから
1919年の設立以来、ダイセルには、時代と共に変容する社会のニーズに応え、サスティナビリティに貢献する製品を開発・提供することで、発展を遂げてきたという歴史があります。
また、将来に向けては、2020年度にサステナブル経営方針を軸とした第4次長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』を策定し、2021年度からは循環型社会構築への貢献をゴールに掲げた中期戦略『Accelerate 2025』を始動しています。ダイセルグループはこれからも企業価値向上と循環型社会構築に貢献していきます。
セルロース事業、有機合成事業の誕生
当社は1919年にセルロイド会社8社が合併して設立されました。当初からセルロイドの不燃化に取り組み、アセテート・プラスチックを開発。1935年に新井工場を新設し、1938年には原料となる酢酸セルロースを酢酸から一貫生産する体制を整え、セルロース事業、有機合成事業の礎を築きました。
生活の豊かさの向上 セルロイド
プラスチックの草分け的存在として国内化学産業の発展に貢献
安全の確保 酢酸セルロース
- 1938年
- 硝酸セルロースの易燃性という大きな課題に対し、酢酸セルロースを事業化
セルロース事業の本格化と火工品事業のスタート
1950年に網干工場でアセテート・プラスチックの生産が本格化、1953年には富士写真フイルム株式会社※と研究を重ね三酢酸セルロース(TAC)の製造を開始し、1958年に堺工場でたばこフィルター用のアセテート・トウの製造を開始するなど、セルロース事業を拡充させました。また、硝酸セルロースが火薬の原料になることから火工品事業が発展し、1954年に播磨工場を設立しました。
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※現 富士フイルム株式会社
映画・写真フィルムの不燃化・高機能化 三酢酸セルロース(TAC)
- 1953年
- TACの生産を開始。後の2000年代に光学フィルム用途としても大きく成長
石油化学事業への参入
1960年代には日本初の石油化学コンビナートに参画、大竹工場を設立し石油化学事業をスタートさせました。合成樹脂事業においては、AS樹脂・ABS樹脂の製造開始に加え、米国企業と合弁でポリプラスチックス株式会社※を設立しエンジニアリングプラスチック事業に着手しました。
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※2020年度にダイセル完全子会社化
金属代替への挑戦 ポリアセタール(POM)
- 1964年
- エンジニアリングプラスチックの製造開始。自動車など様々な製品の金属代替により、部品の軽量化、環境負荷低減に貢献
酢酸事業の基盤強化
構造不況への対応と基盤事業強化を目的に、当時の最新技術であった、メタノール法酢酸を事業化することで、石油に依存しない原料への転換に取り組み、C1化学※への参入を果たし、酢酸業界の再編を実現しました。
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※1970年代のオイルショック時に脱石油を掲げたC1化学(シー・ワン・ケミストリー)という国家プロジェクト
酢酸業界の再編 メタノール法酢酸
- 1980年
- 事業の根幹となる酢酸の製法としてメタノール法を導入、酢酸業界の再編に尽力
各事業の海外への積極展開
1980年代は、欧州・米国・アジアに現地法人を設立。1988年に自動車エアバッグ用インフレータ製造子会社を設立。1990年に光学異性体分離事業の拠点を米国に設立し、 1992年には中国の合弁会社でアセテート・トウの生産を開始しました。
安全な医薬品の提供 キラルカラム
- 1982年
- 副作用につながる物質を分離するキラルカラム製造開始
安全・安心の提供 自動車エアバッグ用インフレータ
- 1988年
- 自動車エアバッグシステムのキーパーツを供給し、衝突事故時の乗員の安全確保に貢献
インフレータやTAC事業の拡大とダイセル式生産革新の横展開
インフレータ事業では、世界6カ国に拠点を展開しました。また、映画などのフィルム原料であったTACを光学フィルム用途へ展開するなどディスプレイ事業も拡大しました。技術面では、網干工場で確立したダイセル式生産革新の全社展開を進めるとともに、プロセス・イノベーションを加速、2017年には研究開発と生産技術の機能を集約し、イノベーション・パークをオープンしました。
生産性の向上 自律型生産システム
- 2000年
- ダイセル式生産革新を確立
- 2020年
- ダイセル式生産革新をAIにより進化させた自律型生産システムを開発
中期戦略『Accelerate 2025』が始動
新しいニーズの発掘やお客様・お取引先様と一体となった価値共創による新事業創出、環境にやさしい新技術によるバイオマスプロダクトツリーの構築など、ダイセルらしい取り組みで循環型社会の構築に貢献します。
海洋プラスチックごみ問題の解決策に 海洋生分解性酢酸セルロース
天然由来で生分解性を有する酢酸セルロースの海洋での生分解性を大幅に向上させた、環境にやさしい製品を開発
既存技術の機能の意訳で新しい用途開拓へ ONE TIME ENERGY®による製品展開
安全、確実、瞬時に、一度だけ最適なエネルギーを生み出す技術を医療、自動車などの産業へ応用