「アメリカ帰りのセルロイド人形」を東京本社に展示しました

1915年のサンフランシスコ万国博覧会に日本が出品したセルロイド人形75体を、東京本社の総合受付内に展示しました。ご来社の折に、ぜひご覧ください。

  • 掲載時の情報です。現在は東京本社に展示していません。

これらの人形は、山本慈子(よしこ)さんというサンフランシスコ大学の文化人類学博物館に勤務されていた博士が現地で発見されたものです。当社も一緒に人形の由来を調査した結果、人形に付けられた商標から、永峰清次郎という人が蒸気吹込み法で作った人形であることが分かりました。さらに、当時の資料により、サンフランシスコ万国博覧会には、当社の前身である堺セルロイド(株)と日本セルロイド人造絹糸(株)が製造したセルロイドも出品されていたことが分かりました。両社によるセルロイドの国内初生産と、永峰清次郎氏の成型法の発明は1911年であることから、これらの人形は日本のセルロイドの極めて初期の作品といえます。

山本博士は精力的に調査を続けていらっしゃいましたが、惜しくも2016年2月にサンフランシスコでご逝去されました。『人形たちを日本に帰してやりたい。』という山本博士の遺言に従い、姪御さんと親友の博士から当社に寄贈のお申し出があり、セルロイド人形は100年ぶりに日本に帰って来ました。

人形を通して、セルロイド事業を始めた先人たちの思いを感じていただきたいと思います。

サンフランシスコ万国博覧会(1915年)
日本セルロイド人造絹糸(株)が製造したセルロイド

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