抗ウイルス機能を付与したタッチパネル用保護フィルムを開発 銀イオンの効果でウイルスを99.9%以上カット

株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美)は、従来の抗菌機能に加え、抗ウイルス機能を有する新たなタッチパネル用保護フィルムを開発いたしました。

新製品は、当社製品の特長である高い視認性や、ペーパーライクな書き心地の良さなどはそのままに、銀系化合物を配合することで、インフルエンザに代表されるエンベロープ*[1]を有するウイルス*[2]、ならびにノロウイルスに代表されるエンベロープのないウイルス*[3]を大幅に減少させました*[4]。日常生活で触れる機会の多いスマートフォンをはじめ、医療・教育現場で使用するタブレット端末や、不特定多数が操作するタッチパネルのスイッチなどの保護フィルムとしてお使いいただくことで、使用者のウイルスによる感染リスクを低減させることが可能です。上記製品は20206月ごろの発売を予定しており、一般社団法人 抗菌製品技術協議会(SIAA)の認定取得を目指しております。

【参考資料】 
※データの数値は代表値であり、保証値ではありません。
※データ数値にかかる括弧内の数値は、無加工品との比較を表しています。

■抗ウイルス活性値 (ISO 21702)
無加工品の24時間静置後のウイルス感染価の常用対数値から、抗ウイルス加工品の24時間静置後のウイルス感染価
の常用対数値を引いた値です。無加工品と比べて新開発の抗ウイルス加工品では、両ウイルスともに99.9%以上減
少した試験結果となりました。

製品名

WV301

特長

ペーパーライクな書き味のフィルム

エンベロープのあるウイルス

3.2 (99.9%以上減少)

エンベロープのないウイルス

3.1 (99.9%以上減少)

■抗菌活性値 (JIS Z 2801)
加工製品と無加工製品それぞれの表面に細菌を接種培養した結果得られた生菌数の対数値の差を示す値です。
なお、加工製品の活性値が2.0以上のときに、効果を有すると判断されます。

製品名

PK21

PK27

特長

高精細対応(低ギラツキAG)

さらさらタッチAG

大腸菌

6.2 (99.9999%以上減少)

5.8 (99.999%以上減少)

黄色ブドウ球菌

5.2 (99.999%以上減少)

3.5 (99.9%以上減少)



*[1] 一部のウイルスが持つ、脂質でできた二重の膜。アルコールで破壊されるため、これを持つウイルスにはアルコール製剤が有効とされます。
*[2] エンベロープを持つ代表的なウイルスとして、インフルエンザ、コロナ、ヘルペス等のウイルスが挙げられます。
*[3] エンベロープを持たない代表的なウイルスとして、ノロ、ロタ等のウイルスが挙げられます。
*[4] 外部機関による評価結果です。


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本件に関するお問い合わせ先
株式会社ダイセル IR・広報室





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