平成29年度・関東地方発明表彰で発明奨励賞を受賞しました

平成29年度の関東地方発明表彰(主催:公益社団法人発明協会)において、当社の「ポリグリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル」と「ゼロリタデーションTACフィルム」が発明奨励賞を受賞しました。

地方発明表彰は、優れた発明等を生み出した技術者・研究者等に対する表彰で、1921(大正10)年からの歴史があります。今回は、これらの発明の実用化による社会貢献が評価され、受賞に至りました。
表彰式が11月2日(木)にさいたま市の「パレスホテル大宮」で行われます。

受賞発明の概要

「ポリグリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル」(特許第4540482号)

水分子の脱離した環状構造が低含有のポリグリセリンおよびポリグリセリン脂肪酸エステルです。界面活性能力(物質の境界に働いて、性質を変化させる力)が高く、乳化、可溶化、分散、洗浄、防食、潤滑、帯電防止などの目的で、化粧品用のほか、食品添加物・医薬用・工業用の界面活性剤として利用されます。この発明は当社のポリグリセリンに用いられ、化粧品乳化剤の原料などとして採用されています。

発明者のコメント

開発のため、数多くの実験を行ったことを覚えています。お客様での採用に至ったときは喜びもひとしおでした。このような賞を受賞できるような製品開発を行い、社会貢献を進めていければと思っております。

「ゼロリタデーションTACフィルム」(特許第4108077号)

厚み方向の光学特性を改善した偏光板保護膜用の三酢酸セルロース(トリアセチルセルロース、TAC)です。IPS方式の液晶の暗視野における光漏れを抑制し、さらにTACの溶解性、ろ過性を確保しています。なお、この発明のTACは、平成18(2006)年度セルロース学会の技術賞も受賞しています。

発明者のコメント

この表彰は入社以来、最も嬉しかったことと言っても過言ではありません。セルロースの光学特性に気づいたのは液晶TVが存在しない90年代。それを液晶という新技術と融合させることで社会貢献できました。またセルロースの新たな価値を提案できればと思います。

以 上

本件に関するお問い合わせ先
株式会社ダイセル IR・広報室

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