株式会社ダイセル(本社：大阪市北区、社長：札場操、以下「ダイセル」)のグループ企業であるChiral Technologies, Inc.(本社：米国ペンシルベニア州、社長：Joseph M. Barendt、以下「CTI社」)は、米国のゲノミクス企業・Arbor Biosciences社(本社：米国ミシガン州)を2019年1月7日付で買収しました。

ダイセルのCPIカンパニーは、医薬品等の研究開発および生産のためのキラル分離事業をグローバルに展開しています。2017年度から3ヵ年の中期経営計画「3D-Ⅲ」では、昨今のライフサイエンス領域の環境変化に伴い、キラル事業のリーディングポジションの維持に加え、新規領域におけるソリューション提供の拡大を掲げています。CTI社はこの戦略の中で、ゲノミクス分野における事業拡大を担っています。

Arbor Biosciences社は、近年注目を集めているゲノム編集や次世代シークエンス解析などのゲノミクス研究に必要な知識と技術を網羅的に有し、多くの顧客に製品やサービスを提供しており、特にアグリバイオ市場(バイオ技術をベースとした農林水産関連市場)・研究市場において、確固たる地位を築いています。

ダイセルは、このたびのArbor Biosciences社の買収により、今後大きく成長が見込まれるゲノミクス分野での事業プラットフォームを獲得し、食品や環境、健康医療分野においても、より幅広いソリューションの提供を目指します。

＜Arbor Biosciences社の概要＞
設立年：2006年
所在地：米国ミシガン州アナーバー(Ann Arbor, Michigan, United States)
主な事業内容：合成DNA等の核酸製品の販売、核酸配列データ等の解析サービス

以 上