新たなドラッグデリバリーの実現を目指すジェットインジェクター「アクトランザ™ラボ」を提供開始

株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、社長:札場操)は、独自開発したジェットインジェクター「アクトランザ™ラボ」の提供を、2019年1月29日より開始いたします。

当社は2017年度から3年間の中期経営計画「3D-Ⅲ」において、医療分野への注力を掲げており、その一環として医療用の投与デバイスの開発を進めております。当社の火薬工学技術(パイロテクニック)を応用したこのデバイスは、遺伝子などの高分子物質を細胞内へ効率的にデリバリーできる可能性があります。将来的なヒトへの臨床応用も見据え、このたび動物実験用に「アクトランザ™ラボ」を開発いたしました。

「アクトランザ™ラボ」を製薬企業等の研究機関へ提供することで、ヒトへの応用に向けた研究を進め、ひいては遺伝子治療薬、核酸医薬、DNAワクチンなど革新的な医薬品の実現につながる、新たな薬剤投与の方法(DDS、ドラッグデリバリーシステム)の実現を目指してまいります。

「アクトランザ™ラボ」について

火薬の燃焼エネルギーで駆動するパイロドライブジェットインジェクターです。アクトランザ™ラボに充填した薬剤候補物質は、高速のジェット流となって先端のノズルから射出されます。このジェット流は瞬時に皮膚を通過し、薬剤候補物質は生体内へ速やかに注入、分散されます。これまでの研究成果から、アクトランザ™ラボを用いて遺伝子などの高分子物質を投与すると、投与物質を細胞内にデリバリーできることを動物実験で確認しております。
ウェブページはこちらからご覧ください。https://www.daicel.com/business/new-solution/actranza/

以 上

本件に関するお問い合わせ先
株式会社ダイセル IR・広報室

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