米Genomatica社と天然由来1,3-ブチレングリコール「Brontide™」のアジア太平洋地域における独占販売契約を締結
株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美)は、米国のGenomatica, Inc(本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ、最高経営責任者:Christophe Schilling、以下「Genomatica社」)と、同社が製造する天然由来の1,3-ブチレングリコール(以下「1,3-BG」)である「Brontide™」のアジア太平洋地域における独占販売契約を締結いたしました。
1,3-BGは保湿性や肌触り、抗菌性の向上のため、化粧品などパーソナルケア製品に使用されるほか、植物エキスや香料向けの抽出材としても広く使われています。通常の1,3-BGは石油原料から製造されますが、Genomatica社のBrontide™は、市場で高まる天然物由来製品へのニーズに応えるべく、植物原料を使用しております。
ダイセルは2017年12月からアジア太平洋地域におけるBrontide™のプレマーケティング活動を行ってまいりました。その結果、数多くのお問い合わせをいただき、潜在顧客が相当数に及ぶと見込まれること、および2019年1月にGenomatica社がBrontide™の大規模な商業生産を開始したことから、このたび両社の関係をさらに強化し、ダイセルがBrontide™を独占販売する契約の締結に至りました。
今後、ダイセルはアジア太平洋地域において、将来的には年間数千㌧を目標に、Brontide™の販売活動を行います。植物原料由来の1,3-BGの販売拡大によって、より幅広い市場ニーズに対応するとともに、グリーンサステナブルケミストリー※の実現に貢献してまいります。
- ※人と環境にやさしく、持続可能な社会の発展を支える化学
Genomatica社の概要
生物工学分野のリーディングカンパニーで、よりサステナブルな材料への転換を支援することをめざしています。同社の天然由来のプロセス技術は、経済性、持続可能性、パフォーマンスを改善した代替原料による汎用化学品の製造を可能にします。化粧品とパーソナルケア製品向けの1,3-BGのほか、生分解性プラスチックや繊維向けのブタンジオールのプロセスを商業化しており、現在はバイオナイロン向けのプロセス開発に取り組んでおり、これまで数々の賞を受賞しています。
以 上