「フランジ締結技能判定装置」(D-BOLVIS®)で 近畿地方発明表彰・発明奨励賞を受賞

株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美)の発明「フランジ締結技能判定装置」が、公益社団法人発明協会主催「令和2年度近畿地方発明表彰」において「発明奨励賞」を受賞いたしました。

本発明は「フランジ締結スキル判定装置及びフランジ締結スキル判定プログラム」として特許(特許番号6166222)を取得しており、「D-BOLVIS®」(Daicel Bolting Visualization System)の商品名で、株式会社明治屋(本社:東京都中央区、代表取締役社長:松沢幸一)に販売を委託しております。

D-BOLVIS®は、当社網干工場(兵庫県姫路市)が「ダイセル式生産革新手法」の取り組みを進める中で開発したシステムで、フランジの締結技能を可視化することができます。

化学プラントでは、生産設備や装置と装置をつなぐ配管など、接続の多くはフランジで結合されます。その際、内部を通る流体を外部に漏れないように、確実にフランジを締結しなければなりませんが、そのスキルは作業者によってばらつきがあります。そこでD-BOLVIS®を用い、フランジ締結作業の従事者の技能を測定して可視化し、技能に応じた作業制限を設けることで、工事品質を大幅に向上させることができます。また重要フランジからの漏れを大幅に低減させることで、定期修理工事後のスムーズなプラント立ち上げや、プラントの安全・安定運転に大きく寄与しております。

D-BOLVIS®は当社だけでなく、大手化学メーカー、石油精製メーカー、プラントのメンテナンス業者など、他の多くの企業様にもお使いいただいております。D-BOLVIS®を活用することで、科学的根拠に基

づいた、信頼性の高い技能を短期間でマスターできるため、ユーザー様からは、現場全体の技能レベルが底上げされ、フランジの締結不良が激減したとの声もいただいております。また一部のコンビナート地区では、各企業間でD-BOLVIS®を活用した「コンビナート共通フランジ締結技量認定制度」が設けられており、コンビナートの安全・安定運転のお役にも立っております。

このたびの「令和2年度近畿地方発明表彰」では、本発明の実施効果の高さと地域産業の向上への貢献などが評価され、「発明奨励賞」の受賞に至りました。表彰式は20201119日に滋賀県大津市の琵琶湖ホテルで行われます。

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本件に関するお問い合わせ先
株式会社ダイセル IR・広報室

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