バイオマス・グリーンイノベーションセンター本格稼働開始

2023418日、国立大学法人金沢大学(学長 和田 隆志、以下金沢大学)角間キャンパスにて「バイオマス・グリーンイノベーションセンター(以下、BGIC/ビージック)」の本格稼働を記念した竣工記念式典が挙行されました。

当社は、第四次長期ビジョン「DAICEL VISION 4.0」とともに「サステナブル経営方針」を策定し、人々に幸せを提供する価値ある製品を、ヒトや地球にやさしい方法で生産する技術を開発・発展させることで、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

その中で、当社が長年扱ってきたセルロースをはじめとする脱石油につながるバイオマス(生物由来資源)の有効活用(新バイオマスプロダクトツリーの構築)と、幅広い産業分野との連携で新たな社会的価値を創出できる仕組づくり(バイオマスバリューチェーン構想の実現)を推進しています。

金沢大学との間では、長年、セルロースを中心に共同研究や人材交流を続けており、202012月に、バイオマスプロダクトツリー研究の新拠点として今回のBGIC設置の覚書を締結しました(20217月 起工)。

BGICは、オープンイノベーション拠点として、日本の豊富な森林資源を中心に、農業、水産業の産品やその副産物、廃棄物などを環境にやさしい次世代化学変換プロセスによってさまざまなバイオマス新素材に変換し、活用する技術の確立に取組み、その社会実装によって「新バイオマスプロダクトツリー」を実現していく重要な研究拠点となることが期待されます。

4月からの本格稼働を機に異分野融合、異業種連携、産産学学官官連携など産学官、業界の壁を越えた共創により、新たな価値の創造、研究成果のスピーディーな社会実装を目指します。

BGIC WEBサイト https://bgic.kanazawa-u.ac.jp/

竣工記念式典の場では、金沢大学和田学長が「ここから持続可能な循環型社会の構築に向け、脱炭素をはじめとするグリーンイノベーションの推進にも貢献してまいります。異分野融合や異業種融合による新たな価値の共創に大きな期待を寄せています。産産学学官官の連携を目指し、企業の皆さまと協同し、新しい価値の創出とその社会実装を実践して参ります」と述べられました。

当社社長の小河より祝辞として「金沢大学より展開され、他学、他産業から多くの皆さまがここに参加されることを期待いたします。そこにダイセルも一員として参加させていただき、切磋琢磨することで一緒に産業界を活性化していきたい」とあいさつ申し上げました。

式典の前には施設見学会も行われ、BGIC研究員より、循環型社会の実現に向けた社会課題の解決手段としての様々な研究開発の取り組みや、工業化検討設備が紹介されました。

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BGIC外観

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竣工記念式典でのテープカットの様子

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金沢大学様からダイセルへの特別感謝状の贈呈 
左: 金沢大学 和田学長 右: 当社社長 小河

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蒸留塔ベンチの説明
(製造プロセスで生成する使用後試薬を蒸留、精製し、反応に再利用。高性能な蒸留分離精製のために、蒸留塔を2塔設置することで幅広い条件や連続蒸留検討が実施可能)

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『見せるラボ』でのマルチブレーダーによる繊維強化複合材料製造の説明
(組紐技術により、軽くて高強度な構造材料の設計と製造が実現可能)

※ダイセルのバイオマスバリューチェーン構想の実現について詳細はこちら
https://youtu.be/osB0tWUlANE

関連リリース: 
ダイセル:2020128日:「新産学共同研究所(仮称)」整備に関する覚書締結
https://www.daicel.com/news/2020/20201208_444.html
金沢大学:202176日:産学連携研究拠点施設の安全祈願祭を挙行
https://www.kanazawa-u.ac.jp/news/94192









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