化学物質の排出管理

基本的な考え方

当社グループは「ダイセルグループ レスポンシブル・ケア基本方針」に則り、PRTR法対象物質や揮発性有機化合物(VOC)など化学物質の排出量・移動量を把握するとともに、排出量削減の推進・化学物質の適正管理に努めます。

推進体制

レスポンシブル・ケア推進体制

PRTR法対象物質の排出削減

「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(以下、PRTR法)」で定められた環境汚染物質について、当社グループでは2030年度を最終年とする中期目標として、一般社団法人日本化学工業協会の自主行動計画を参考にして当社事業場および国内グループ企業で「2001年度排出量(189トン)比62%以上削減(72トン以下)」を設定しました。

2025年度の当社事業場および国内グループ企業の総排出量は、2024年度70トンに対して78トンに増加しました。

PRTR法の対象物質については、排出量のモニタリング強化およびプロセス・設備改造による排出量削減を、さらに推進していきます。

中期目標と実績(当社事業場および国内グループ企業)

2030年度目標
PRTR法対象物質排出量 2001年度比62%削減(排出量72トン以下)
2025年度実績
PRTR法対象物質排出量 2001年度比59%削減(排出量78トン)

PRTR法物質排出量の推移(当社事業場および国内グループ企業)

2021年度は当社事業場が57トン・国内グループ企業が26トン・合計83トン、2022年度は当社事業場が47トン・国内グループ企業が10トン・合計57トン、2023年度は当社事業場が80トン・国内グループ企業が6トン・合計86トン、2024年度は当社事業場が62トン・国内グループ企業が8トン・合計70トン、2025年度は当社事業場が69トン・国内グループ企業が9トン・合計78トン。
ESGデータ集 p. 2 化学物質の排出管理

2025年度の主なPRTR法対象物質の排出量・移動量の内訳(当社事業場および国内グループ企業)

(t/年)※1
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政令指定
番号
物質名 排出量合計 排出量 下水道への移動量 事業場外
への移動量
大気への
排出量
水域への
排出量
土壌への
排出量
事業所内
埋立量
1-001 亜鉛の水溶性化合物 1.5 0.0 1.5 0.0 0.0 0.0 0.0
1-017 アセトアルデヒド 7.4 0.7 1.4 0.0 0.0 0.0 5.3
1-028 アリルアルコール 9.2 0.0 9.2 0.0 0.0 0.0 0.1
1-075 エチレンオキシド 2.9 0.0 2.9 0.0 0.0 0.0 0.0
1-088 1, 2-エポキシプロパン 2.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.2
1-173 1, 4-ジオキサン 1.1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.1
1-176 シクロヘキサン 1.9 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 1.8
1-213 ジクロロメタン 1.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.3
1-275 スチレン 2.5 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
1-302 テトラヒドロフラン 41.5 30.4 0.0 0.0 0.0 2.1 9.0
1-321 トリエチルアミン 6.8 5.5 0.0 0.0 0.0 0.0 1.3
1-347 トルエン 41.7 12.0 0.0 0.0 0.0 0.2 29.5
1-354 ニッケル 3.6 0.0 0.1 0.0 0.0 0.0 3.5
1-364 パラホルムアルデヒド 37.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 37.5
1-380 (1-ヒドロキシエタン-1, 1-ジイル)ジホスホン酸並びにそのカリウム塩及びナトリウム塩 3.9 0.0 3.9 0.0 0.0 0.0 0.0
1-458 ほう素化合物 1.8 0.0 1.8 0.0 0.0 0.0 0.0
1-464 ホルムアルデヒド 2.4 2.4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
1-466 無水酢酸 9.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 9.2
その他※2 12.4 2.6 0.0 0.0 0.0 0.0 9.8
合計 191.0 56.1 20.8 0.0 0.0 2.4 111.6
  • ※1
    取り扱い裾切り量は、排出量および移動量が1トン/年です。
  • ※2
    排出量が0.1トン/年未満の物質は「その他」に集約しました。

揮発性有機化合物(VOC)の排出量削減

当社グループは、人体や生態系に影響を及ぼす化学物質の代替化や使用削減に努めています。

当社グループでは2030年度を最終年とする中期目標として当社事業場および国内グループ企業で「2000年度排出量(2,136トン)比53%以上削減(1,000トン以下)」を設定しました。

2025年度のVOC排出量は974トンとなりました。国内グループ企業については、集計対象会社の追加により前年度から増加しました。当社グループ全体では、プラント稼働の影響により、前年度比3%減となっています。

また、化学物質安全については、総合アセスメント制度によりリスク評価を確実に行い、生産・消費・廃棄など全ての事業活動における安全を確保しています。

2025年度は、重大なVOCの漏出はありませんでした。

中期目標と実績(当社事業場および国内グループ企業)

2030年度目標
VOC排出量 2000年度比62%削減(排出量858トン以下)
2025年度実績
VOC排出量 2000年度比54%削減(排出量974トン)

VOC排出量の推移(当社事業場および国内グループ企業)

2021年度は当社事業場が991トン・国内グループ企業が21トン・合計1,012トン、2022年度は当社事業場が1,163トン・国内グループ企業が10トン・合計1,173トン、2023年度は当社事業場が1,102トン・国内グループ企業が8トン・合計1,110トン、2024年度は当社事業場が994トン・国内グループ企業が11トン・合計1,005トン、2025年度は当社事業場が857トン・国内グループ企業が117トン・合計974トン。
ESGデータ集 p. 3 大気における環境管理

PCB(ポリ塩化ビフェニル)の適正管理

当社グループは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法)や「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」(PCB特措法)に則り、トランス(変圧器)やコンデンサ、照明器具の安定器などのPCB廃棄物を適切に保管・管理し処理を進めています。

2021年度には、当社グループが保管していた高濃度PCB汚染物の処理が完了し、低濃度PCB汚染物も2026年度に処理を完了予定です。