ナノサイズでもダイヤモンドの特性はそのままに。
低粘度、高荷重、低速。過酷な条件下でも機能する
ナノダイヤ摩耗防止剤。

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潤滑油用摩耗防止剤

ナノダイヤ摩耗防止剤の特徴

近年の潤滑油は、しゅう動機器の省エネ化に伴って低粘度化傾向にあり、より過酷な摩擦条件にさらされています。また、高荷重(高面圧)、低速といった境界潤滑条件下においてはしゅう動する基材同士が接触し、その真実接触部では凝着摩耗やアブレシブ摩耗が生じ、結果として焼付きや摩擦係数の上昇を引き起こします。このような過酷な条件下の摩擦に対するソリューションとして、極圧剤、摩耗防止剤等の潤滑油添加剤が適用されることが一般的です。
しかしながら、それらの添加剤には金属表面に反応皮膜を形成することで金属基材同士の直接接触を防ぐコンセプトであることが多く、凝着摩耗や焼付き抑制には効果を発揮するものの、長期的には軟質な反応皮膜が摩耗することで、かえって摩耗量が多くなることも懸念されます。これはしゅう動機器の信頼性低下に繋がります。
ダイセルでは、ナノダイヤを潤滑油用摩耗防止剤として提案しています。ナノダイヤは、しゅう動界面に化学的な摩耗(腐食)を低く抑えられることを特徴とするトライボ反応皮膜を形成するため、基材同士の直接接触を防ぐことができます。

潤滑用途でのナノダイヤへの期待

極圧添加剤、摩擦調整剤として
ナノダイヤの特徴は、室温で機能が発現する点にあります。
室温で稼働しているしゅう動部材の摩擦特性向上に期待がかかります。
また、炭素材料であることから金属系の既存添加剤よりも環境にやさしい素材です。
表面改質剤、なじみ剤として
ナノダイヤを表面加工剤として用い、摩擦に適したしゅう動面(平滑性、親水性、親油性を有するなじみ面)をしゅう動部材の加工の段階でつくりだすことを検討しています。それにより、なじみ面形成のための慣らし運転がいらなくなるメリットが期待できます。
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